練馬総合病院 理事長・院長 飯田修平様、薬剤科長 金内幸子様、企画情報推進室主任 野村繁之様
飯田もともと当院では、ファイルメーカーでインシデント・アクシデント報告書システムを構築していました。しかし独自のインシデント報告項目を変更するにあたり、簡単に移行できる、汎用性の高いシステムを検討していました。
そんな時期にある病院からファントルくんの紹介を受けました。
既に、作られていた仕組みを活かせるという所、日本医療機能評価機構に送るデータを簡単に提出できる所は選定の大きなポイントになっています。
独自仕様の移行の為、心配していた導入についても、メディシステムソリューションの協力もあり、混乱なく、スムーズに進みました。
金内記載する項目が細かくなり、職員からいろいろと意見が出るのではないかと導入期間中は不安だったのですが、そのようなこともなく、登録できております。
また、インシデント分析機能でRCA(根本原因分析)があり、分析チームで活用しております。
野村ファイルメーカーからのファントルくんへの移行という事で、システムでインシデント・アクシデントレポートを書くという運用については心配ありませんでした。
Red Hat LinuxやCentOSにも対応している事、CoMedix(コメディクス)とみんなの就業も合わせて一つのサーバーで運用が出来る事により導入費用が抑えられるという点が魅力でした。
飯田コメディクスとみんなの就業については、ファントルくんと連携の良いシステムということで、導入になりました。
野村実際に導入してみて一番大きく変化したことは、紙のタイムカードがなくなったことです。コメディクスとみんなの就業を導入し、ICカードで打刻する事により、出退勤管理をペーパーレスにすることができました。
紙のタイムカードの時はタイムカードの並び替えなどの管理にとても手間がかかっていました。システム化する事によって大きく改善されました。
また、看護師のシフト表や職員の勤怠管理については、いままではExcelで作成・管理をしていました。みんなの就業で管理する事により、出勤予定と実績が一目でわかるようになりました。有給などの取得状況についても過去分を含め、検索・参照できるようになりました。様式9への対応もしているのでとても便利に利用しています。
院内ではみんなの就業含め「コメディクス」という言葉はとても浸透しており、みな親しんで利用しています。
昭和23年開設。224床。
練馬総合病院の経営理念は「職員が働きたい、働いてよかった、患者さんがかかりたい、かかってよかった、地域が在ってほしい、あるので安心、といえる医療を行う」ことです。
“健康に関するお世話”(医療)を軸に職員・患者・地域住民・地域医療機関・行政が一体となった「新しいモデル」となる病院、また、健康に関する情報発信施設として、地域の方々がいつでも気軽に利用できる病院を目指しています。
RCAの基礎知識と活用事例
医療の安全確保には、質重視の経営(TQM)を医療界に導入して、結果として安全を確保することが重要です。
飯田理事長が四病院団体協議会で、安全管理者養成講習を企画・実施し、RCA(根本原因分析)演習の成果を教科書として出版し、その後、受講生に理解しやすいように、RCAの基本的な考え方と、分析の方法を改善し、豊富な事例と研修受講生のアンケート結果をまとめた書です。
練馬総合病院様 取材日:2016年02月16日